毎年恒例の第一生命によるサラリーマン川柳が30回目を迎えた。これまでの句を眺め感じるのは、働き過ぎをやめられない会社員たちの嘆きである。〈休暇とれ5時には帰れ仕事せよ〉は1993年の作だった
第一生命保险公司每年都会举办上班族川柳大赛,今年迎来第30届。翻阅以往的比赛作品,上班族对过度工作无法停歇感慨颇多。“有假期,5点正常下班的工作来一份”这是1993年的作品。
▼より短い時間で効率よく働こう。そう言われ続けてきたが、実態が伴わない。おととい発表された入選作にも〈ノー残業居なくなるのは上司だけ〉〈残業はするなこれだけやっておけ〉があった。寒々とした笑いである
虽然一直强调集中时间高效地工作,实际情况并非如此。前天公布了入选作品,“禁止加班,加班时只有上司不在”“禁止加班,但要把这些工作做完”。只能苦笑不已。
▼日本社会に根付いた長時間労働を和らげることができるか。政府がきのう発表した規制案では、残業はどれだけ長くとも年間720時間までに抑えるという。月にならすと60時間だが、忙しい月は100時間といった例外を認めるかどうかで意見が割れている
长时间工作在日本已经根深蒂固,难道不能得到缓解吗?政府昨天公布了劳动时间规定方案,加班时间一年最多不能超过720小时。平均每月只能加班到60小时,但也有不同的意见提出是否能在工作繁忙时,允许月加班时间达到100小时。
▼政府による会議では、ジャーナリストの白河桃子(とうこ)さんが「日本の労働時間は制限速度のない高速道路です」と発言していた。過労が心身の不調につながり命に関わることもある。事故が起きなければ止まらないような運転は本来あってはならない
在政府会议上,记者白河桃子发言:“日本的劳动时间就是没有限速的高速公路。”过劳会导致身心不调,影响生命健康。只要不发生事故就不停车,原本就不应该这样开车。
▼省庁の働き方をめぐり昨年出された提言に、こんなくだりがあった。官僚の働き過ぎは付き合いのある民間企業も巻き込み「社会全体の長時間労働のひきがねとなっている」。そんなドミノ倒しは企業社会のあちこちにある
关于省厅政府的工作方式,去年的提议中有这样一段:政府官员的过度工作也牵连了与之相关的民营企业,“成为了社会整体工作时间过长的导火索。”这种多米诺骨牌效应在企业社会随处可见。
▼〈効率化提案するため日々残業〉。そうよまれるような事態では本末転倒だ。〈ノー残業お持ち帰りでフル残業〉も困る。笑いの力も借りつつ、仕事をこなす知恵を絞りたい。
“为了提高效率,天天加班做提案”。这就本末倒置了。“不能加班,回家干,彻夜加班到天明”也很令人头疼。希望能从笑容中获得力量,集众人智慧促进工作推进。
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备注:
川柳:是日本一种诗歌形式,与 “俳句”一样也是17个音节,按5,7,5的顺序排列。但它不像俳句要求那么严格,也不受“季语”的限制,内容大多是调侃社会现象,想到什么就写什么,轻松诙谐。
均す:ならす 平均
引き金:ひきがね 导火索
ドミノ倒し:多米诺骨牌
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