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川端康成 雪国のあらすじと分析:岩下志麻主演映画も見て解説 | 笑いと文学的感性で起死回生を!@サイ...
2015年3月23日 · no comments

川端康成 雪国のあらすじと分析:岩下志麻主演映画も見て解説

やあやあサイ象です。

「感想文の書き方」シリーズもはや第46回。
「あらすじ」暴露サービスとしては第23弾。

今回は日本初のノーベル賞作家、
川端康成の代表的長編小説
『雪国』(1935-37)で参りましょう。
 


「国境の長いトンネルを抜けると雪国
であった」という冒頭の1行を聞いた
ことのない人は少ないと思いますが、
その国際的知名度のわりに、
全文をちゃんと読んでる日本人の
少ないのがこの作品ですね。

まあそれにはやむをえない事情もあって、
現代日本人にわかりやすい文章とは
いえませんし、その内容がまた、
学校で推奨できるような世界ではない
という事情もあって(;^_^A、
読者は減り続けているように思われます。

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ともかくここでは「あらすじ」を開示
しますが、一口に「あらすじ」を知りたい
といっても、話の骨子だけでいい
という場合から、読書感想文を書くんだから
分析?解説つきの詳しいものがほしい、
という場合まで、千差万別でしょう。

そこで出血大サービス((((((??⊿?)?

「ごく簡単なあらすじ」と
「やや詳しいあらすじ」の
2ヴァージョンを用意しましたよ~~(^^)у



ごく簡単なあらすじ(要約)

まずはぎゅっと要約した
「ごく簡単なあらすじ」。

親譲りの財産で無為徒食に近い生活を
送る文筆家で、妻子もある島村が、
雪国の温泉旅館に年1回のペースで
3度にわたって逗留し、
温泉芸者?駒子との交情を深める。

駒子の踊りの師匠の息子?行男の
「いいなずけ」(許婚者)とも
いわれるが、本人はそれを否定。

行男を世話する葉子と微妙な
関係にある。

3度目の長逗留で島村は?駒子は
「おれに惚れている」と意識し、帰京
すれば、もうここへは来られない
と思う。



島村の心を読む駒子は、彼が葉子にも
惹かれるという経緯にも絡んで、
「あんた私を笑ってたのね」など、
意味の明瞭でない言葉を吐いて、
怒り、泣く????(≧д≦)????。

映画の上映会場になっていた繭倉が
火事になり、葉子が二階から
落ちたのを見て、駒子は駆け寄って
抱きしめるが、それが「自分の犠牲か
刑罰かを抱いている」ように
島村には見える。


どうでしょう?

え? なんだかよくわからん?
いったい何が言いたいのか?

ハハハ、まあそうでしょうね。


というわけで、「やや詳しい」ヴァージョンの
「あらすじ」を読んでいただくほかない、
ということになります。

原作に章立てはなく、全体が流れるように
連なっていきますが、行あけが10箇所
ありますので、11章からなっていると
みなすこともできそうです。

この11章に①~?の記号をつけ、
かつこれらを私の勝手な判断で
「起承転結」の4部に割り振っています。

「 」内は原文の引用です。



やや詳しいあらすじ


【起】(①~③)
親譲りの財産で無為徒食に近い生活を
送る文筆家で、妻子もある島村は、
12月の初め、東京から雪国に向かう
汽車の中で、病人の男に付き添う
若い娘(葉子)に興味を惹かれる。

温泉場(舞台がどことは明記されません
が、新潟県の湯沢温泉と見られます)

の旅館に着いた島村は、かつて
「あんなことがあった」女と再会し、
「こいつが一番よく君を覚えていたよ」
と人差し指をつきつけると、
女はその指を握る。



(回想に入る)
前年の新緑の5月、山歩きをした後に
初めてこの温泉場を訪れた島村は、
まだ19歳の「お酌」(芸者見習い。
「舞妓」や「半玉」に相当)
だったその女?駒子を
部屋に迎え入れた。

「不思議なくらい清潔」な印象を受けた
島村は、「友だちにしときたいから、
君は口説かないんだよ」と、
別の女を世話するよう頼んだ。


これを断った駒子は、夜の10時頃に
なってから泥酔状態で現れ、
(このシーンの映画化を下に置く
動画でご覧になれます。)

二人は一夜をともにした。

(回想から現在に戻り)    

駒子との会話で、彼女が日記をつけて
いること、また15,6歳のころから
読んだ小説について書き留めていて、
その雑記帳がもう十冊になると聞き、
「徒労だね」と口にしながら、
「かえって彼女の存在が純粋に
感じられる」。
  

【承】(④~⑥)
冬の温泉町を散歩中、島村は駒子に
誘われ、彼女が住んでいる、踊りの
師匠の家の屋根裏部屋へ行く。

前夜車内で見かけた病人は、師匠の
息子?行男で、腸結核で長くない
命のため帰郷したこと、付添っていた
娘の葉子は駒子とよく知る間である
ことを知る。


女按摩から、駒子は行男の「いいな
ずけ」で、治療費のため芸者に出た
のだと聞かされた島村は、再び「徒労」
という言葉とともに「かえって彼女の
存在」を「純粋」に感じる。

駒子にただすと、    

「いいなずけは嘘よ」といい、やがて
弾き始めた三味線が「腹まで澄み
通って」来る。

「ああ、この女はおれに惚れて
いるのだ:*:?( ̄? ̄)?:*:と思ったが、
それがまた情けなかった」。


島村が帰京しようという日、行男が
危篤だと葉子が報せに来るが、駒子は
「いや、人の死ぬの見るなんか」と、
そのまま島村を駅まで見送る。

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【転】(⑦~⑨)
翌年秋、再び温泉宿を訪れた島村を、
2月に来る約束を破ったと駒子はなじる。

話すうち、駒子には夫同然の男がいて、
17歳から世話になりながら、一貫して
「その人が厭(いや)で、いつまでも
打ちとけられない」と聞かされる。



勝手働きをしているらしい葉子は
「悲しいほど澄み通った」美声の
持ち主で、話し込むと、駒子の目に
ある「無心に刺し通す光」がこの
女にもありそうで、心惹かれる。

いつか「私も東京へ行きますわ」という
葉子は、島村が帰るときに連れて行って
ほしいとしきりに頼み、また駒子の
ことは「可哀想なんですから、よくして
あげて下さい」、「駒ちゃんは私が
気ちがいになると言うんです」
と言って泣く。



【結】(⑩?)
葉子が帰ると、仕事を終えて酔っている
駒子が来て、歩きながら話す。

「あの子があんたの傍(そば)で
可愛がられてると思って、私は
この山のなかで身を持ち崩すの。
しいんといい気持ち」

「君はいい子だね」「いい女だね」
と繰り返す島村に、その意味を尋ねても
言わないので、「あんた私を笑ってた
のね」と駒子は激しく怒り、泣く。



「駒子がせつなく迫って来れば来る
ほど、島村は自分が生きていない
かのような呵責がつの」り(
)、
今回の長逗留を終えて帰京すれば、
もうここへは来られないだろうと思う。

温泉場を離れる弾みをつけるために
縮(ちぢみ)の産地を見に行き、
帰ると、映画の上映会場になっていた
繭倉が火事だとの騒ぎで、
駒子とともに現場へ向かう。

夜空を見上げて「天の河。きれいねえ」
と駒子は繰り返し、「あんたが
行ったら、私は真面目に暮らすの」
などと言う。



火事の中、一人の女が繭倉の二階から
落ち(
)、それが葉子だとわかると、
駒子は「ああっ」と叫び、駆け寄って
抱きしめるが、それが「自分の犠牲か
刑罰かを抱いている」ように
島村には見える。

「この子、気がちがうわ」と駒子は
叫び、よろめいた島村が見上げると
「さあと音を立てて天の河が島村の
なかへ流れ落ちるようであった」。



暗示的な表現をどう読むか

どうでしょう。

少しはググッと来たでしょうか?

え? やっぱりダメ?

うーん( ̄ヘ ̄)、それでは、本文全体を
読み通してもらうしかないんですが、
読んでもスッキリと頭に入るという
保証はありません。


なにしろ、物事を直截的に言わず、
暗示的な表現に訴える度合いの非常に高い、
夏目漱石の定式でいえば「F+f」の「f」
(「F(観念または印象)」に伴う情緒)
の方が途方もなく膨らんでしまった
世界ですからね……。

この「F+f」の定式については、
こちらの記事をご参照ください。

夏目漱石「月が綺麗ですね」の出典は?I love youはこう訳せ?


ですので、映画化作品(1965)を見る
というのも一法ですが、映画はあくまで
映画作家の「解釈」で曲げられたもの
であることをお忘れなく。



で、その一部分なら、上記の「あらすじ」
でもふれましたように、動画でご覧
いただくことができるわけです。




まとめ

え? 感想文ですか?

どうしましょうね~、これは
なかなかの難物かもしれません。

だって、まだまだ疑問
だらけでしょう?

とりあえず、こちらの記事である
程度、疑問を解消した上で取り組んで
もらえればと思います
雪国(川端康成)で感想文?5つの疑問にお答えします 笶蔀

川端のもう一つの名作、『古都』と
対照してみるのも一法かと思います。
どうぞこちらで。

川端康成 古都のあらすじと感想◎京都”観光小説”の哀切さ


さあ、どうでしょう。

うーん、書けそうなテーマは
浮かんできたけど、でも具体的に、
どう進めていいかわからない( ̄ヘ ̄)?

そういう人は、「感想文の書き方
《虎の巻》」を開陳している記事の
どれかを見てくださいね。

当ブログでは、日本と世界の
種々の文学作品について、
「あらすじ」や「感想文」関連の
お助け記事を量産しています。

参考になるものもあると思いますので、
どうぞこちらからお探しください。

「あらすじ」記事一覧

感想文の書き方?具体例一覧

ともかく頑張ってやりぬきましょー~~(^O^)/

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